【Der scheidende Sommer +postscript+】


最後まで読んでくださった方、お疲れサマー。Summer。
ちょっとしたオヤジギャグで軽くジョブ。


長いのかどうなのか、微妙なラインのハナシでした。
パラグラフの間が大きく開けてあるのも、1ページの文字数が少ないのも、一応全て演出です。
空白は余韻であり、「間」です。読み手の方に自由に想像していただければと思います。
べ、別に面倒くさくて書かなかったわけじゃないゾ☆(アタフタ)
そして時間軸が入り乱れています。おわかりになりますでしょうか?わけわからんですか?
えっと、銀次の出てくるところ、蛮の過去形モノローグは、基本的に回想です。


そして。
銀次死ネタですが、大丈夫でしたか?絆編ですから、ネタ的にはあちこちにあるのではないかと思いますが。
ネタばれになるので「死ネタ」とは書かず、警告するに留めています…。
23巻が出た時に思いついた話。
23巻では銀次の死が強調されて、巻末の次巻予告でも「少年の辿る死の運命」と書かれていて、ドキドキでした。
主人公だから死なないことは判っているんですが、
ドキドキしつつ、本当に銀次が死んだら蛮はどうするのかなぁ…と、ぼんやりと考えたお話です。
ですからアーカイバの記録通り(?)、マドカちゃんを助けるために、蛮とわかれた銀次が兜の玉座で命を落とした、という設定です。お話を書くために読み直しちゃったぜ。
(銀次を殴り飛ばして置き去りにする蛮も入れたかったけれど、無理でした…)
銀次を失った場合、発狂する蛮、姿を消す蛮、の方がロマンティックだと思います。
ただ、蛮はあまりに強いので、狂うこともできないんじゃないかなぁ。
むしろ、たとえ胸に大きな穴が開いた状態でも、新宿でわりと今まで通りに生活するかもしれないなぁ、と、考えてみた。
人間というのは、どんなに辛いことがあっても、生き続けていくようにできています。勿論、倒れてしまう人もいますが、意外と普通に生活しちゃう蛮というのが、現実的かな、と。
そんなわけで、今回はロマンよりもリアルを採りました。
でも、うちの蛮はロマンティストなので、イロイロとロマンに浸っていますが(笑)。
話の構成としては、銀次のいない蛮の日常に回想をはさんでいます。
スバルから降りて、HONKY TONKへ行って仕事の打ち合わせをして、また夕方スバルに戻る。そんな日常。

彼らは奪還屋だけど、取り返せない(奪り還せない)ものって、あるんだよ。絶対的に。
それは極めて物理的であり、ただ、そうした神の摂理をねじ曲げる可能性を持つのが雷帝だと考えています。
そんな話を書きたいなぁ…。タイトルは決まっているんだけどなぁ…。あははん。


23巻が出たのが秋でしたから、当初は、新宿の街を飾るクリスマスのイルミネーションを見た蛮の、「お前がいなくなって3度目の冬が来る」というモノローグで終わる短い話のつもりでしたが、書かずにノロノロしているうちに半年…。
夏が過ぎてゆこうとしてますので、今回は残暑見舞い的な感じで書いてみました。
タイトルも、作中の詞もハイネ。
Der scheidende Sommer、邦語だと『逝く夏』。そのまんま!
今回は新潮版の訳を使わせていただきました。
あまり詞に対する造詣は深くない…というか全くありませんが、凄く好きな詞の一つです。


そして、さらに、2万HITを踏まれたるな様からのリクエスト、「女のこ相手に嫉妬しちゃう美堂さん」も無理やり盛り込んでみました。
……あまり消化できていませんが……なんだか、本当に無理やりですが…。あわわわ。
大変申し訳なく…。


言い訳の多いあとがきだ。こういうのはだめなんだよ!


感想等お寄せいただければ幸いです。


銀乃雪

2004.8.8




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